2022年12月1日木曜日

エリザベスの友達

 

今年の春に母が父と同じ老人ホーム施設内のクループホームに入所しました。

時々ですが父と母は直接会うことが出来るようになりました。面会もなかなかできないこのご時世の中、両親が直接会えるようになっただけでも良かったなと思います。

昨年の3月に父が脳梗塞を起こして入院してから、いきなり父と母の介護問題に直面し、本当にどうなるかと思いましたがやっと落ち着いた感じです。

母は介護3になり、認知症もずいぶん進んできました。どんどん変わっていく母の姿にどうしようもなく重い気持ちになることもあります。

そんな時に、「エリザベスの友達」という村田喜代子さんの小説を読みました。老人ホームで暮らす認知症のお年寄りたちとその娘たちの話です。

もう母とは元気な頃のような普通の会話が出来なくなってしまい、何を思っているのか確かめられないのですが、この「エリザベスの友達」を読んで、認知症の人がどういう感じで日々を生きているのかなんとなくわかる感じがしました。記憶が失われていくなかで、その人生の中で最も輝やかしい時代に舞い戻っていくのなら、そういう風に生きてくれているのなら母も認知症になってもつらいばっかりではないのかなとも思えました。小学校の先生だった母は施設のスタッフの方から「先生」と呼びかけられています。母が楽しく幸せだった頃の記憶の中で穏やかな日々を送ってくれたらと願うばかりです。